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「北日本新聞」夕刊廃止

今日配達された「北日本新聞」夕刊に夕刊休刊の社告が載っていた。

新聞、出版業界の常として、「廃刊」と言うのは忍びないので復刊に向け一縷の希望を賭けて「休刊」と表記する習慣がある。
実際に復刊した事例は「奈良日日新聞」のようにごく少数あるが、大半は「休刊=廃刊」である。

大都市で読まれる全国紙は少数の例外を除き「朝夕刊セット制」を敷き、夕刊に載った記事は原則朝刊への重複掲載はしない。
これは戦前から漫然と続く体制である。戦時中の用紙統制で強制的に夕刊が廃止されたが、戦後用紙統制を免れようとして題字を別にして当時GHQが奨励していた新興紙を装って夕刊が復活し、その後本紙の夕刊として朝夕刊セット制が復活した。

ただ、それが時勢に合わなくなってきている。
「北日本新聞」では朝刊約25万部に対し夕刊約3万部とセット率が低く、早々とセット制を諦めて夕刊は朝刊とは独自の路線にしていた。
「デイリースポーツ」から芸能ネタの記事提供を受けたり、生活ネタを多く載せたりして、どちらかと言うと速報性よりも大都市で出ている夕刊娯楽紙の内容に似ている紙面であった。
その為か「北日本新聞」では全国の朝夕刊セット制を敷いている新聞の中で唯一夕刊のみの宅配購読が可能である。

さて、現在富山県では「北日本新聞」の他に高岡市で発行している「読売新聞」北陸支社版も夕刊を発行している。
ただ、部数は朝刊約10万部に対し僅か約5千部に過ぎない。内容は東京編集で、記事は基本的に東京のそれである。北陸独自のものはラジオ・テレビ欄と一部の広告だけである。
15年程前は高岡で編集した記事も載っていたが、合理化で編集機能が東京に集約され消滅した。

富山県の県紙である「北日本新聞」が夕刊を廃刊するので、「読売新聞」が多大なコストを掛けて少数の夕刊を維持するのか、見ものである。

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